パソコン教室運営の2本柱は教材(カリキュラム)とインストラクターです。
弊社のテキストはパソコン教室用に最適化しているため一般の書籍とは全く異なり、「読んで学ぶ」事ではなく、「見て学ぶ」・「作って学ぶ」事に重点をおいております。
及び「全年齢層のお客様が他のどの教材で学習するよりも、出来るようになっていただく」をテーマにしております。
お客様に楽しんで学んでもらうためには、「挫折させないこと」が大変重要です。
挫折してしまう理由として、「教材の内容が理解できない・理解し難い」という事が挙げられます。
ひとつの内容を理解するために、長々とした説明を読む(聞く)事は大半の人にとっては苦痛ですし、長くなれば話の内容についていけなくなる可能性が高まります。
長い文章で解説すれば詳細まで踏み込めますが、理解できなければ学習者側にとっては苦痛でしかないのです。
ビギナーにとって詳細な情報は不要です。
そこで我々は画面写真と吹き出しを多用し、出来る限り説明文を少なく済むようにテキストを構成致しました。
説明文の箇所は斜め読みでも、写真を「見て」その通りに操作すれば大体のことが把握できるようにしています。
その結果弊社のお客様の中には、説明文をほとんど読まず写真と吹きだしの箇所だけ「見て」学習される方が多くいらっしゃいます。
「見る」だけで、簡単に覚えて理解してもらうために、ひとつの画面写真に大量の情報を詰め込まないようにしています。
よく一般PC書籍などの巻頭に、1つの画面写真でツールバーの全ボタンの解説が掲載されているという事がよくあります。
これは、調べ物をするという点においては良いのでしょうが、パソコン教室のテキストには不要なものです。
ひとつの写真に10個ものボタンの解説が一度にあっても、ほとんど覚えられないでしょう。
しかし、ひとつひとつのボタンを具体使用例を通して学習すれば、覚えがよくなります。
出来る限り覚えやすいように、それぞれの操作を具体例を通して解説しています。
新しい知識を吸収しようとする際は、時間が経つにつれて集中力が落ちてしまいます(私なら30分が限界です)。そうなってしまえば、学習していても頭の中に入ってきません。そうすると受講生は「つまらない」「休憩したい」と感じるのです。
そうならないために、10分から20分程度で新しい内容を学習したら、それを使って作品作り・練習問題をしていただきます。練習問題は知識の定着に絶対必要です。
作品作りと練習問題。これが、パソコン学習にとって一番大切です。
練習問題を通して知識の定着と応用力を身につけなければ使えるようにはならないのです。練習問題をしなければ、ほとんどの人はパソコン教室に来ても中々上達しないのです。
弊社も以前は解説8割、練習2割くらいの割合で授業をしておりました。これでは、中々覚えた内容を活用できるようになってはもらえなかったのです。
また学習した内容を忘れてしまうのも早いという問題点がありました。
今は全く逆で、解説1〜2割、練習8〜9割くらいです。10〜20分くらいで新しい知識を学習したら、それを使って2時間〜3時間程度の練習問題をこなしていただきます(テーマにもよりますが)。
もっと練習問題の比率を多くしてもいいだろうと考えているくらいです。
練習問題に割く時間が少なかった時期と、練習問題が多い学習方法を提供している現在とを比較すると、受講生の「実力アップのスピード」・「知識の理解度」「応用力」が雲泥の差です。
また、時間が経っても学習した内容を忘れにくくなりました。
例えばつまずく人が多いExcelの「絶対参照」。
弊社では複合参照も学習内容に含めていますが、受講生の方は練習問題を数多くこなすことで、こちらがアドバイスしなくてもどう絶対参照するべきかを自分で判断できるようになるのです。
「画面写真が多い」「練習問題が多い」「解説が最小限」という特徴以外にも重要なポイントがあります。
それは「学習の順番」と「練習問題の質」です。
どんな事でも同じですが、理解するのに効率の良い「順番」があります。
また、各アプリケーションソフトには様々な機能がありますが、使用頻度が高い機能と低い機能があります。
および、各機能には応用性がある機能と応用性が低い機能があります。
弊社のテキストは「わかりやすさ」「使用頻度」「応用性の可否」を考慮して、学習順序・カリキュラムを構成しております。
また練習問題は、あまり難しくは無いけれども学習した内容が全て網羅でき、機能をふんだんに使って、かつ応用力を身につける事が出来る様に作成しております。
上記にて弊社テキストの特徴を数点列挙させていただきました。
とにかく「他のどの教材を利用するよりもお客様の実力がアップした」と、思っていただく自信はあります。
この、お客様の実力アップに最も重点を置くという事がパソコン教室にもっとも重要なことではないでしょうか。
お客様に最も効率の良い方法でスキルアップしていただける手法を模索・提供するという事はパソコン教室の責務です。
趣味の講座などのテキストはほとんど作成しておりませんが、ビジネスパソコンを身につけたいと思っているお客様には、満足していただけると思います。